新天地の歴史的ワイナリーは波乱の予感!?

Dairy
A mesmerizing sunrise over the historic Doorwerth castle during winter in Holland

二度の酔っ払い日記でおわかりの通り、わたしはお酒が好きです。
特にビール、日本酒、ワインが好きで、
フランスに来たら、ぜひワイナリーで働いてみたいと考えていました。
 
 
そしてWorkawayで見つけたのが、
1600年代創業の歴史あるワイナリー!
 
 
現地に到着してびっくり!!
なんとこちらのホストは、15世紀からあるお城で生活していたのです。
 
 
Workawayの検索でも、ワイナリーをやっているホストはほとんど見つけることができず、
やっと見つけた中で滞在させてもらえることになったので、なんという幸運!
 
 
と、このときは思ったのですが、
これがなかなか濃ゆ〜い経験になるとは…笑
 
 
この経験をお話すべく、表題のお城の写真はイメージとしてフリー素材を使用しています。
(なので実際のお城とは全くの別物です)
 
 

 
 
わたしはお城の向かいの離れに滞在することとなり、
お城の内部はキッチンとダイニングルームしかこの時は知りませんでした。
 
 
ダイニングはまさにウィーンやパリで見た宮殿内のようで、
天井画もあれば、長テーブルに蝋燭台があるような部屋。
 
 
え、本当に城じゃん!と改めてツッコむとともに、
現代でもお城に住むことができるという事実に感動していました。
 
 
今回のお宅には3〜10歳までの3人のお子さんがおり、
私の他にドイツから来た住み込みの若いベビーシッターLちゃん、
離れのルームメイトにはブラジルから来たTさんがワイナリーで契約社員として働いていました。
 
 
到着早々、まずお願いされたのは、週末のフェアの準備でした。
今までは夏に試飲会をしていたそうなのですが、コロナの影響でしばらく休止しており、
代わりに冬深くなる前にこのフェアをやることにしたのだそうで。
 
 
ワイナリーに人を呼び込み、試飲会やBBQを楽しんでもらい、
フリーマーケットなどの出店もするから、その出品物の用意をしてほしいとのことでした。
なんだか楽しそう!
 
 
翌日から3日間かけて、フリーマーケットで売るアンティークの掃除からスタート!
 
 
可愛らしい陶器やアジアな柄の食器など、なかなかよさそうな品が数十あるのを
たった一人で洗って、乾かして、値札タグをつける。
 
 
準備をしながらも、人を呼び込むためホストママの運転で隣町の朝市へ!
平均気温0〜5度の寒空の下、文庫本数冊分はあろうかという数のチラシを
駐車場に止まっている車一台一台に配り歩きました。
 
 
週一のマーケットは賑わっており、大量の車が止まっていたので、
思ったよりも早く終わり、ホストママの迎えが来るまでウィンドウショッピングを楽しみました。
 
 
なんだかよくわからないけど、見たことのない珍しいキノコと果物をパシャリ↓↓


 
 
次にホストパパのレコードコレクションから出品するものを整理。
これがなかなか大変、というのも中身が揃っていないものが大半で、
古いレコードはほこりっぽかったりして、外側も布巾で拭いたりする必要がありました。
 
 
さらに値段をつける目安にするため、レコードの平均プレミア価格を調べてほしいということで、
CDと合わせて、悠に50枚はありそうなディスクの値段をたった一人で1枚1枚検索しました。
 
 
2日に渡って合計で4〜5時間はかけてようやく完了した時は、
達成感を感じつつもどっと疲れました笑
 
 
そしてついに迎えたフェアの日!
11時からのスタートに合わせ、1時間以上前からBBQ屋さんや、
他の出店者の方、クリスマスフォトサービスをする出張カメラマンたちが準備をしていました。
 
 
わたしが綺麗にしたアンティークコーナーは前日から完成!

 
 
値段はホストママが記入したのですが、大皿にはまさかの50ユーロなどの高額値段がついている…
(元々は寄付などで集まったほぼ無料の品なのに、すごい攻めている…笑)
 
 
それも気になるけど、もっと気になったのはホストパパのレコード類の出店ブース。
こちらもホストパパのコレクションである小説やコミック本を、
レコードたちと合わせて9:30に搬入して以来、何も動きがない…
 
 
てゆうか前日までに値札シールをつけているべきはずが、何も見当たらない…
もう10時半になりそうなのに大丈夫なのか…??
 
 
不安は的中!!
「Mayuko,ちょっと相談したいことがある」というので事務所に行ってみると、
値札シールはどうやら買い忘れた模様(爆)
 
 
そして値段決めもまだしていないという始末…
おいおい、レコード類だけでも50枚はあるのに、11時までにどうするのよ…
 
 
確かに毎日ホストパパもママも何やら忙しそうにしているのですが、
ホストパパは料理が大好きで、前日も1時間以上はかけて調理したのち、
ディナーも盛り上がり、遅くまで飲んでいました。
 
 
その間にできることあったよ絶対…
 
 
するとホストパパが「提案があるんだ!」というので、聞いてみると、
「平均プレミア価格の表は見た。全体の平均ということで、全部同額で販売するのはどうだろう?」
 
 
ドヤ顔で言うてますけど、1ユーロしないのもあれば、30ユーロくらい価値があるものもあるのよ!??
それ一律価格って、正直どうなの!??
そしてわたし4〜5時間かけてその価格調べてんですけど!??w
 
 
心の中はツッコミの嵐でしたが、ここは一旦一呼吸ついて。
しかし冷静にこの事実を再確認してみました。
 
 
すると、
「Mayuko、人は時に選択を迫られる時がある…!」と一言。
 
 
 
 
 
 
 
 
ええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー笑
 
  
  
  
 
それ全力を尽くした人が言うやつでしょうがぁぁああ!!!爆
 
 
もうギャグかと思いましたが、ご本人は至って真剣なご様子だったので、
別にわたしの商売でもなし、そうですか。ということで一律価格での販売に決まりました笑
 
 
そうとなればあと30分でブースを整えなければ!!
 
 
しかしホストパパから提供されたのはプラスティックの収納容器と、大きなテーブルのみ。
しかもテーブルは真っ白のため、汚れが目立っていました。
 
 
そこでまたホストパパが一言、
「飾り付けはMayukoに任せる」…
 
  
  
 
ってお〜〜〜い、この材料でどないすんねーーーーーん!!
とばりばりの千葉県民が思わず関西弁にもなった瞬間でした。
 
 
ふとわたしたちの向かいのブースを見ると…

 
 
相手は本気だ…!!!(他の出店者さん、プロじゃん!笑)

 
 
これはいかん!!とダッシュで離れに戻り、使えそうなものを急いで探すと、
古めのバスケットに、鉄製のカゴ、アンティークな花柄の重厚な布を見つけることができました。
 
 
でもな、このアンティーク調の布、いいものっぽいから勝手に使ったらいけないかもしれない…
でもこの離れ内のことは誰も気に留めていないし、時間もないわけだし…
 
 
一か八か、とりあえず急ぎセッティングをすることに!
そして完成したブースがこちら↓↓


 
 
なんとかそれっぽいじゃん!!
最低限なりにもそれっぽくなったところで、ホストパパが登場!(ドキドキ…)
 
 
すると、「え、すごいいい感じじゃん!この布とかどこにあったの、めっちゃいいね!」
とまさかの大満足(笑)
わたしが見つけてきたものたちの出どころも少しも気にすることなくスルーでした笑
 
 
いよいよ幕を開けた、本ワイナリー初の試飲フェア!
わたしはなんとなくブースの近くにいてほしいという曖昧な指示に従い、
フランス語もほぼしゃべれないのに店番をすることになりました笑
 
 
店番の様子を見にきたルームメイトのTさんは、
「え、これ本も雑貨も高すぎない??蚤の市なんだから相場は2〜3ユーロくらいなのに」と一言。
だよねだよね、わたしもそうなんじゃないかと思ってたよ!!笑
 
 
さらに店番は任されたのに、お釣りの用意をしていないホストパパ&ママ…
ホストママに聞くと、旦那に聞いてくれということで、
ホストパパに聞いてみると、「用意する」と言って、全く用意してくれない…
 
 
5回以上は声をかけ、忘れちゃうならお釣り入れを渡してみようと、
これまた離れで見つけ出したクッキー缶を手渡すも、結局用意してくれませんでした。
 
 
売る気あるのか!!
 
 
案の定、2日間のフェアで売れたのは、本もアンティークも数点ずつ(爆)
 
 
わたし自身はなんだかもやっとして不完全燃焼でしたが、
二日間のフェアは初めてにしては上々の出来といえる形で終わることができたようです。
 
 
最後にはヨーロッパのBBQ大会でも好成績を残しているというおいしいBBQをいただきました!

 
 
タコスなどもあり、どれも美味でした〜!!
おいしいものは人を幸せにしてくれますね…
 
 
BBQ屋さん、ありがとう!!!涙

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