ドイツで再会

Dairy

 
最初の記事でも書いたように、わたしが海外に興味を持ったのは、
大学生の時のカナダ語学留学がきっかけでした。
 
 
実はいいことばかりではなく、初めのホストファミリーの家で、いじめのようなことがありました。
最初は親切だったのに、何がきっかけだったのか、だんだんと冷たくされ、
十分に食事を与えられなかったり、ちょっとしたことで怒られたり無視されたりするようになりました。
 
 
初めて親元を離れて生活していて、英語にもまだ慣れていない環境で、その時はかなり傷つきました。
今はどうかわかりませんが、寒いカナダでは特に冬に仕事を探すのが難しかったようで、
ホストファミリーも人によっては、いちビジネスだったのです。。
 
 
しかし、メキシコから来ていたルームメイトのMちゃんのおかげでなんとか乗り越えられました。
 
 
一緒に他の現地のカナダ人と交流できる場所を探したり、
時にはクローゼットに隠したお菓子とスミノフでやけ酒したりして(笑)
 
 
彼女との出会いがなかったら、「海外辛い」で終わっていたかもしれません。
 
 
そんな彼女は3年前、ドイツ人男性と結婚し、今はフランクフルトの近くに住んでいます。
フランスからも近いし、いつでも来ていいということで、新年早々に行ってまいりました!
 
 
彼女の家はフランクフルト中心地から電車で1時間ほどのDarmstadt(ダルムシュタッド)という街です。

 
 
ドイツは寒くてじめじめしていると、ワイナリーのLちゃんや
ダブリンで出会ったドイツの旅仲間が言っていましたが、思ったより寒くなくてびっくり!
 
 
Mちゃん曰く、ドイツも今年は地球温暖化による異常気象なんだそうです。
地球にはよくないけど、日本生まれのわたしとメキシコ生まれのMちゃんにはラッキー!笑
 
 
ただ、やっぱり天気はどんより曇りという日が多く、太陽の光が全然なくなるようです。
これもMちゃん曰く、夏はみんな陽気なのに、冬のドイツ人は冷たくなったり、喧嘩も増えたりと、
人格まで変えてしまうほどなんだそうです。
太陽って大事なんですね。
 
 
「あんまりいいガイドじゃなくて申し訳ない><」といいながら、Mちゃんが観光案内してくれました。
まずは教会!(やっぱり空はどんよりw)

 
 
ピンクのドームがモダンな作りで、天井にはフリーメイソンを思わせるモニュメント?がありました笑

 
 
Mちゃんはじめ、メキシコ人の7〜8割がカトリックなのですが、
さすがにドイツ語で聖書を理解するのは難解なんだそうで、
スパニッシュ系の教会に通っていると言っていました。
 
 
そしてこちらは、5本指と言われるタワー!
本当に手指みたいです。

 
 
建てられた理由は不明(Mちゃんも忘れちゃったため笑)ですが、結婚式でよく利用されるんだとか。

 
 
まるでクリムトみたいに素敵な壁画があり、
エレベーターで5階に上がると、式場として使える空間がありました。

 
 
さらに7階の展望スペースへ行くと、ダルムシュタットの美しい街並みを見下ろせます。

 
 
やっぱりちょっと曇っていたけど、とても美しい夕焼けが見られました。
 
 
そこから歩いて数分の場所には、不思議な家があるそうで。。

 
 
玄関の表札からして怪しいこの家、なんと一般のお宅で、実際に中ではご家族が住んでいるそう!

 
 
家族の誰かが芸術家なのか、建築家なのかわかりませんが、
広い庭にはさまざまな像や印象的な空間が作られており、なんと無料開放してくれています笑


 
 
世界にはいろんなお宅、ご家族がいるのですねぇ笑
 
 
さて、夜にはドイツ伝統料理を振る舞ってくれるという老舗レストランへ!

 
 
ウィーンでも名産だったGulasch(グーラーシュ、グヤーシュ)をいただきました。

 
 
サイドにあるパスタのようなものは、Spätzle(シュペッツレ)というドイツ風パスタです。
小麦粉や卵などを混ぜた生地をおろし金に似た器具で押し出して茹でた麺です。
 
 
実は初日にはシュペッツレのマカロニグラタンを作ってくれて、これが美味しかった〜

ドイツの家庭の味、おふくろの味なんでしょうね。
 
 
別の日には、これまたウィーンでも定番のSchnitzel(シュニッツェル)を作ってくれたのですが、

 
 
昔はMちゃん全然料理が出来なかったんです。
そもそもあまり食への興味がなくて、小食かつ偏食、
カナダでもフライドポテトとココアばかり飲んでる印象が強かった彼女。
 
 
今では旦那さんと一緒にいろんな料理が作れるようになったと聞いて、大人になったよなぁと…笑
それもそのはず、なんと彼女、妊娠18週目でお腹もちょっと出てきていました!!
 
 
おめでとうーーーーー!!!!!!!!
 
 
祝い事にはお酒が合いますわ〜笑

 
 
お酒も刺激物もNGな妊婦さんの前なので遠慮していたのですが、
「せっかくドイツに来たんだから、ドイツビール飲みなよ!」と言ってくれたので、
即時お言葉に甘えさせていただきました笑
 
 
写真はレストランのハウスビールなのですが、ドイツビールを飲んで思ったのは、
なんか懐かしい…!
 
 
おそらく日本のビールがドイツビールをお手本に作ってきたのかな?と思うのですが、
とても味が似ていました。
 
 
この話をしたところ、メキシコのビールも近いものがあるようで、
その昔メキシコに移住したドイツ人が広めたので、テカテなどドイツビールと近いんだそうです。
 
 
ちなみに二人は前はKoln(ケルン)に住んでいたそうで、
ケルンではビールを小さいグラスに注いで飲むそうです!

 
 
ドイツビールといえば、あの大きなパイントグラスを思い浮かべますが、
ケルンではビールを冷たいまま飲み続けるために、
小さいグラスで何度もついで飲むスタイルが一般的なんだとか。
 
 
これも日本の乾杯グラスに似てません?
 
 
旦那さんも交えて久しぶりに乾杯して、カナダの留学以来おそらく初めてあの時の話を二人でしました。
お互いに覚えていないことがあったりして、「わーそんなこともあったよね!」なんて振り返ると、
確かにあのホストファミリーの家はきつかったけど、彼女と出会えて一緒に頑張ったのはいい思い出です。
 
 
昔話に花が咲くとは、わたしたち本当に大人になったんだなぁ笑
 
 
お腹の子は女の子だとわかったようで、わたしも今から誕生をワクワクして待っています。
血はつながってないけど、気持ちはシスターなので、
姪っ子にAunt Mayuko(まゆこおばちゃん)と呼んでもらえるように毎年会いにいきたいです笑

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