ウクライナ被災者との出会い

Dairy
Women with Ukrainian flags against the background of the sky and mountains, Ukrainian town in the mountains, view from the back.

 
実はここGlen Keen Farmまで初めて来る道中は、なかなかドラマティックな一日でした。
 
 
大泣きで島を出たフェリーは順調に本土のCleggan(クレガン)という港に到着!

Wi-Fiスポットを探していると、前日のポーカーで知り合った方がうろうろしていたので声をかけました。
 
 
するとLetterfrack(レターフラック)という町まで行きたいけど、
迎えに来る予定の人が来られなくなってしまったとのこと。
可能であれば乗せてほしいということで、一緒にわたしの新しいホストファミリーを待つことになりました。
 
 
と、1分も経たずにホストママ運転の車が登場!
めっちゃ笑顔でわたしに手を振っている笑
 
 
この辺はアジア人がほぼいないので、まあ目立つ笑
Wi-Fiなくても秒で会えました笑
 
 
事情を説明すると、通り道だからいいですよ!と嫌な顔ひとつせず引き受けてくれたホストママ。
またもいい人に出会えた予感に安堵しつつ、いざ出発!
 
 
車中は和気あいあいとしてあっという間にLetterfrackに到着しました。
ちょうどいい時間だからと晩ごはんをこちらのレストランで済ませ、
スーパーで日用品を買い揃えてもらいました。

(島にはスーパーがなかったので、なにげにアイルランド初スーパーマーケット!!)


(イカのフリッター!サクサク美味しかったです!)
 
 
7歳の息子さんは翌日も学校なので、日がくれる前に家に帰ろうとブンブン走っていると、
手を上げて道路を歩く女性がいました。
ヒッチハイクか何かかな、といいつつホストママが窓を開けて声をかけると、
クセのある発音の片言で「Maam Cross(マアン・クロス)まで乗せてもらえないか」と女性は言いました。
 
 
その町はそこからまだ30kmほども離れていました。
もうすぐ日も暮れるのに女性一人でその距離を歩くのは困難と思われました。
でもその町はわたしたちの家の方向ではなく、かなり回り道をしなければならなかったので、
途中の町からタクシーを拾うのはどうかという話になりました。
 
 
走りながら世間話でもということで出身地を聞くと、ウクライナから来た被災者だということがわかりました。
彼女は原発近くの町に住んでおり、自国では原発のエンジニアとして働いていたそうです。
 
 
20代の息子さん二人はウクライナにいるようで、心配だとはいいつつも、
今はアイルランドのレストランでアップルパイを焼いていると笑顔で気丈に話す彼女に、
わたしもホストママもなんとも言えない気持ちになりました。
 
 
町についたらスムーズに帰れるようにと、タクシーの手配をしようとしたところ、
なんと田舎で平日だったからか、今日はもうタクシーが出ないと言われてしまいました。
ならばいっそ今いるところからタクシーに乗った方がいいかもしれないと、
連絡をしてみましたが、同じ結果に!
 
 
ヽ⁠(⁠(⁠◎⁠д⁠◎⁠)⁠)⁠ゝ!!!???
 
 
するとウクライナの女性が「他をあたってみる」と降りようとするので、意を決したホストママ。
暗がりの道中に女性を一人放ってはおけないと、遠回りでも彼女を送っていくことにしたのです。

 
 
彼女を無事に送り届け、家につく頃には真っ暗になっていました。
 
 
Maam Crossのホテルが被災地として貸し出されています。
アイルランドはロシアがウクライナ侵攻を始めた当初から被災者を受け入れており、
延べ50,000人以上にもなるそうです。
 
 
ただホストママの話では、その被災者の中にはロシア支持者も結構いるらしく、とても心配していました。
また、日本と同じくエネルギー問題や、飼料などの価格高等もあり大変だとのこと。
 
 
外灯のない真っ暗な道中、湖畔に写る山々の美しさと彼女との出会いを忘れたくないと思いました。

Comment

タイトルとURLをコピーしました