おばあちゃんは甘やかし担当

Dairy

 
ダブリンに来てからというもの、
毎日のようにホストママが「明日は何する予定?」と聞いてくれるのですが、
気分屋のわたしはいつも「うーんまだわかんない」と答えていました。
 
 
アイルランドの天候は蓋を開けてみないとわからないし、娘ちゃんの朝のお世話後は
夕方まで基本的にフリーだったので、いつでもバスで市内に行くことができたからです。
 
 
わたしの優柔不断な態度を心配に思ったのか、ある夜いきなり、ホストママが
「明日は母が市内観光してくれることになったからそのままお泊りしたらいいよ」と言ってきました。
え、平日なのにお休みしていいの!?
とびっくりしましたが、ご厚意に甘えさせていただくことに。
 
 
ホストママのお母さん(娘ちゃんのおばあちゃん)には、
一度お家にお呼ばれして会っただけでしたが、とても優しくておしゃべり好きなおばあちゃんです。

写真はおばあちゃんお手製ランチと、アイルランド人の食卓には欠かせないという、トマトソースです。
(ケチャップよりもだいぶ甘い!)
 
 
一度会っただけでもまるで本当の身内のような気持ちになる素敵な方で、また会えるのはうれしいことでした。
 
 
待ち合わせ場所にいくと、動きやすそうながらもおしゃれなおばあちゃんが!
まずはチェスター・ビーティ図書館へ。
 
 
ここは図書館でありながら、世界各地の美術品も多数所蔵しています。

タイや中国、日本などアジアの絵画や装飾品、アラブ諸国の芸術品などが展示されていました。
 
 
「日本人と日本の芸術品を見られるなんていい経験だわ」と好奇心に満ちた目のおばあちゃん!
わたしも不思議な気持ちになりながら、兜や巻き物などを鑑賞しました。
 
 
モダンなアーケードを散策したり、おばあちゃんお気に入りのカフェにいったり!

 
 
お昼ごはんには日本食のお店へ行きました。
 
 
その名も”MUSASHI”!
おお、これは確かに日本ぽい笑
 
 
おじいちゃんはこの日お仕事で来られなかったのですが、
せっかくなら日本食のお店へ連れて行ってあげたら?という提案があったようです。
日本人代表としてアイルランドの日本食をいただくことに!笑
 
 
ランチメニューには”Bento”シリーズがあり、お弁当のように少しずついろんな料理が楽しめそうでした。
その中からわたしは魚の天ぷらBentoを、おばあちゃんは焼き鮭Bentoをオーダー!
さらに目ざとく梅酒らしきメニューを見つけたわたしは、それもオーダー笑
 
 
メニューには他にもうどんや焼きそば、ラーメン、餃子など懐かしいワードがたくさんありました。
 
 
MUSASHIは人気店らしく、しばらくするとどんどん人がきて一気に満員に!
スーツ姿の人も多く、「あれはこの辺の弁護士さんよ」とこっそりおばあちゃんが教えてくれました。
 
 
さて、運ばれてきたお弁当は本当に日本らしいお姿!

ヨーロッパらしいスタイルの巻きずしに、餃子、ライス、そしてメインの天ぷらが入った豪華なものでした。
 
 
お味噌汁もついて、14ユーロとはお得!

(フィッシュアンドチップスで15ユーロほどが相場なので、わたし的にこのお弁当はかなりオススメ!)
 
 
肝心のお味も、普通においしくてびっくりしました笑
というのも、日本でまずいものを探すのってファストフードやコンビニでさえ
なかなか難しいと思うのですが、こちらでは全然あることなのです。
 
 
天ぷらは日本のよりもザクっとしていて、これはこれですごくおいしい!
お寿司には生のサーモンが使われていましたが、フレッシュでした。
餃子は鶏肉でしたが、揚げ餃子なので豚よりさっぱり食べれて、味つけも美味でした。
もちろん梅酒は日本から輸入したものなので、懐かしの味で最高でした!
 
 
ただ、やっぱりお米ですね。
こればっかりは日本のお米に勝るものはない!
品種は日本米ですが、イタリア産というのがこちらの主流のようです。
決してまずいわけではありませんが、日本のお米とは別物と感じます。
 
 
そんなわけで見事リアルな日本人から”おいしい”を引き出したMUSASHIさん笑
おばあちゃんも、おじいちゃんにいい報告できると大満足!
 
 
その後はお二人の家に一泊させてもらい、あまりの快適さにあっという間に時間が過ぎてしまいました。
ご一緒の間中、食事やカフェなどすべて奢ってくださり、なんやかんやと甘やかしてくださったお二人。
わたしも本当の孫みたいな気分でした笑
 
 
ちなみにこのダブリン観光でぜひオススメなのは、ステンドグラスです。
特にアイルランド出身のステンドグラス作家のHarry Clarke(ハリー・クラーク)さんの作品。
挿絵師でもある彼女の作品は、ステンドグラスながらまるで絵本のような繊細さが特徴です。

 
 
St. Joseph’s Church(聖ジョセフ教会)やHugh Lane Gallery(ヒューレーンギャラリー)などで見られる他、グラフトン・ストリートの老舗カフェ、Bewley’s Cafe(ビューリーズカフェ)にもはめこまれています。
このカフェはおばあちゃんが連れて行ってくれました。

 
 
が、その前にオススメのカフェでコーヒーは飲んでいたので、なんにも頼まずステンドグラスだけ見て出ました!
日本人の感覚的には驚きですが、店員さんも全く動揺していなかったので、アリのようです笑
一人だったら絶対できない技なので、おばあちゃんありがとうでした。
 
 
しかし他の方のブログなどではカフェメニューも魅力的だったので、みなさまはぜひお試しあれ!笑
 
 
それからダブリンで好きなものは市内を走るバス!
以前の記事でも触れましたが明け方3時過ぎまで走っており、
フリーWi-Fiが使える上に、充電までさせてくれるのがありがたい!!

 
 
乗り降りには日本でいうSuicaのような充電式カード”Leap Card”(リープカード)が使えます。
チャージはアプリやスーパーなどで、5ユーロからできます。
長距離バスでもないのになぜこんなに手厚いのかは不明ですが、とにかくバスが便利でした。
 
 
わたしは一人っ子かつ、親族内では初孫だったので、それはそれは祖父母に甘えさせてもらいました笑
よく覚えているのはペヤングソース焼きそばw
 
 
わたしが好きといったのか、当時流行っていたのか、
祖母の家に行くとなぜかしょっちゅうあの焼きそばを出してくれました。
わたし専用のキティちゃんのフォークセットがあり、それで食べるのが至福でした笑
 
 
そして、初めてのゲームもケータイも買ってくれたのは祖父です。
カナダに留学したときにも遠くから訪ねてくれ、祖父は10年ほど前に他界しましたが、
特に旅先でいつも見守ってくれているなと感じます。
 
 
こちらのおばあちゃんももれなくホストファミリーの娘ちゃんには甘々です笑
突然に新しい服を買ってきたり、おばあちゃんたちの家にもおもちゃがたくさん!
孫に甘いのは世界共通なのかもしれないですね。

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