アバと呼ばれた女

Dairy

 
ダブリンに来て驚いたのは、たくさんの人がゲール語(アイルランド語)を日常会話としていることです。
今までお世話になった2家族のまわりでは、アイルランド出身の人たちでも
常に英語で会話していて、子どもたちは教養として学校で習っているって感じでした。
 
 
しかしながらダブリンのホストファミリーは常用語がゲール語!
お友達やそのご両親もゲール語で会話するので、英語とゲール語が飛び交っています。
 
 
本来の母国語を大切にしようという動きが活発になってきているそうで、
ゲール語を習う大人の教室もあるようです。
文化を大切にする心、素晴らしいですね!
 
 
ということで、我がホスト家ではゲール語で子育てをする方針となっております。
1歳9ヶ月の娘ちゃんはまだきちんとした言葉を話せませんが、
何か訴えるときにはゲール語に近い言葉を発します。
 
 
さらに娘ちゃんがテレビを見るときはフランス語でアニメを見たりもするので、
将来はトライリンガルかもしれません!
 
 
娘ちゃんはとっても社交的で、いろんなもの・人に興味があります。
なので初日から起床のお世話でわたしと二人きりになっても、ニコニコしていました。
 
 
が、しかし・・・
 
 
ホストママの用事がスムーズにいくようにお世話するわけなので、
娘ちゃんもだんだんと「こいつはママからわたしを遠ざける存在」だと感じてきたのか、
ホストママと二人だけで食事を取りたがったり、
そんな目で見ないで〜><っという表情をすることが多くなりました。
 
 
わたしもベビーシッターは初めてなので、「マミー!」と泣かれたらおろおろするしかできず、
結局ホストママが手を焼くということもしばしば。。
それでもホストママの言葉かけや、接し方を見ているうちに、
わたしもだんだんと娘ちゃんとの接し方を学んでいきました。
 
 
2週間目のある日、ホストパパが出張でアメリカに行くので、
その前に二人で映画でも見にいきたいということで、お昼から数時間、
完全にひとりで娘ちゃんをお世話することになりました。
 
 

 
 
ということで、二人はランチして映画見て17:00くらいに帰ってくると、
娘ちゃんを寝かしつけてから出かけていきました。
 
 
娘ちゃんは車の中で休むのが好きで、この日もチャイルドシートですやすや。
しかし外は雨&強風で、部屋の中にいても結構な騒音がしていました。
 
 
心配で何度か見にいきましたが、まさに天使の寝顔でご就寝!笑
たっぷり14時過ぎまで眠って、寝起きもほぼぐずることなく起きられました。
 
 
その後も雨がすごかったので、二人でパディントンの映画を見ることに。
ママが完全にいないのでぐずったらどうしようかと不安でしたが、
全くぐずることなく、終始ご機嫌でした。
 
 
あまりに良い子だったので、ケーキを焼く余裕すらあったわたし笑
たぶんホストママが心配したのでしょう、予定よりも20分も早く帰ってきましたが、
わたしの報告に二人とも驚きつつ、とても喜んでくれました。
(わたしが一番驚きましたが笑)
 
 
それからというもの、娘ちゃんの中でわたしの存在がついに認知されたのでしょうか?
娘ちゃんはわたしのことを「アバ」と呼ぶようになりました笑
(もしくはアマと呼ばれます。)
 
 
「マミー」がしっかり言えるなら「マユ」もほぼほぼ言えそうなものですが、
そうはいかないのが世の不思議w
それでもついに娘ちゃんがわたしに固有名詞を授けてくれたことに感動です!!
 
 
ホストママがいるときでも「アバ!!」と自分の座っているソファの横を指差し、
「ここに座って」と誘ってくれたり、
あるときは二人でテレビを見ていたら、わたしのそばにきて、なんと膝の上に座るまでに!
うれしすぎて顔がふにゃけてしまいましたよ笑
 
 
最近も靴を脱げと言わんばかりに足を指差して何か訴えるので、
何かと思ったらシールをお揃いに貼ってくれました!

(カレンダーのスケジュール用シールなのがシュールですが笑)
 
 
後日またホストママとホストパパが二人でお出かけした時には、
さらに難関の夜の寝かしつけもあったのですが、すんなり寝てくれました!
二人も今度は予定より20分以上遅く帰ってきたので、信頼されてるのかなとうれしかったです。
 
 
そんな娘ちゃんとももうすぐお別れなのが寂しい!
(だけど観光ビザの期限があるからどうしても出国しなければいけないのです。)
 
 
娘ちゃんの今後の成長を楽しみに、わたしも前進です。
大きくなってもわたしのこと覚えてくれていたらいいなぁ。

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