贖罪は農作業

Dairy
A male farmer who is using a shovel to dig the soil in his rice fields.

 
わたしは一人っ子で、兄弟との生活に縁がありませんでした。
それでも大学生のときのカナダ語学留学で、
お世話になったホストファミリーの3歳と6歳になる男の子との生活を通して
ある程度自分には了見があると思っていました。
 
 
が、その気持ちがこなごなになった出来事です。
 
 
先日の記事でもご紹介した8歳と10歳になるこちらの兄弟。
とってもかわいい存在ですが、日に度々兄弟ゲンカもします。
今でこそ本気に見えてもそこにはふたりのスペースがあって大丈夫なのだとわかりますが、
最初の方はどうしたらいいのか、全くおろおろ焦るばかりでした。
 
 
そんなある日、わたしだけが部屋で作業をしており、
ホストパパも用事で外出していたところ、兄弟ゲンカ勃発!!
 
 
いつもならホストパパに声をかけて父対応をしてもらっていたのですが、今日はいない。。
そのうちほぼ取っ組み合い状態になりかけたので、
どうにか止めなくてはとお兄ちゃんの方を抱きかかえて二人を無理やり引き剥がしました。
 
 
するとお兄ちゃん激怒!!
どうやら弟くんが何かしたのがケンカの原因だったのか、
わたしがお兄ちゃんの方を引き剥がしたことが不服の様子でした。
 
 
でも正直にいうと、なにをしゃべっているのかよくわからなかったのです。
アイルランドの英語発音にはクセがあり、しょっちゅう聞き取れず苦戦していましたし、
わたしの英語力も中級くらいでわからない単語や表現はまだまだたくさんありました。
さらにケンカで動揺しているのもあって、わたしもパニック状態!
 
 
だけど自分の名前だけははっきりくっきり聞こえるのです。
「ーーーでーーーなのに、Mayukoがーーーした!!」
めちゃめちゃに泣きながらわたしの名前を言うので、心が張り裂けそうになっていたところ、ホストパパ帰宅。
 
 
二人を別々の部屋に移してさくっと対応してくれました。
そして「いつものことだから心配いらないよ^^」と一言。
 
 
この日は初めてホストファミリーがやっている畑の世話をする日だったので、
一緒に畑に向かい、鍬で野菜を植えるスペースを耕すことになりました。
ざっくり指示をくれたあと「じゃああとは任せるけど、水分補給こまめにとってね」と優しく言い残し、
わたし一人で作業をすることになりました。
 
 
とても天気がよくて暑いくらいの日差しでしたが、
さっきのケンカが頭を離れず、心は反対にどんより暗い気持ちでした。
でも「戻ったら二人に声をかけてわたしも謝ろう」と思い直し、
それまで水なんか飲まないで作業する!となんだか罪滅ぼしのような気持ちで農作業に精を出しました笑
 
 
作業後戻ってみるとホストパパの予想より早く終わったらしく、
追加で玉ねぎ狩りもすることになりました。
(よっぽど根詰めたのかと自分でも思いますw)
 
 
そして数時間後、家に戻ってみると普通に楽しそうに遊んでいる二人の姿が!
声をかけてみましたがそんなことあったっけ?くらいの元気よさ笑
あんなに心配していたのに!とも思いましたが、二人が変わらず楽しそうなら本当によかった!!!
 
 
以来、二人のケンカを見てもあまり動揺しなくなりました。
でも自分一人では対応が難しいので、ホストパパを呼ぶか、
英語ネイティブのNちゃんが対応してくれました。
ああ、一瞬で英語ネイティブになれる魔法にかかりたい!!←
 
 
畑仕事はというと、たくさん玉ねぎを収穫できました!

このあと皮を乾かすため、家の塀に並べました。そうすると1年くらいもつのだそう。
 
 
鍬で耕すのは見た目よりも力のいる仕事でしたが、
整った畑に小鳥が飛んできて虫をつい摘んでいるのを間近で見られたりして
自然っていいなぁとしみじみ思いました。
 
↓耕している中で隠れじゃがいも発見!

 
 
こちらは畑で取れたにんじん!

 
形が歪だけどかわいい!これぞ天然もの!

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