月に吠える

Dairy
3D render of a snowy landscape with a moonlit sky

 
わたしは今Inishbofin(イニスボフィン)という、アイルランドの西側の島にいます。


 
 
人口120人ほどの小さな島で、そこら中に羊や牛や馬やアヒルがおり、
朝はリアルなコケコッコーで目覚めることができます。
(だいたい朝は10時くらいに起きるので、ほぼ聞き逃していますが笑)

(白い点々に見えるのは羊たちです)

(牛と目があった瞬間)
 
 
わたしのホストファミリーはキッチンカーを経営しているのですが、
島中の人がほぼ知り合いみたいな感じで、
ちょっと外に出ると「Hi! How are you?(あら、調子はどう?)」の嵐で、あの人もこの人も顔見知りです。
 
 
7月30日にここに着いたので、早2週間が経ちました!
旅立ちからブログ書けよと自分でもつっこみ入れたくなりますが、
のんびり楽しんでいたらあっという間に時間が経っていました笑
 
 
まあ、おいおい振り返るとして、今日は満月での出来事を書きたいと思います。
 
 
先日はSturgeon Supermoon(スタージョン・スーパームーン)でしたね!
島は夜になると本当に星屑のほしくずまで見えるくらい暗くて静かなのですが、
その日はその星もかすむほど、眩しく美しい満月でした。


(わたしの撮影力ではこれが限界なので、各々想像力でカバーをお願いします)
 
 
こちらの家では、現在わたしを含め、ボランティアとして滞在している外国人が4人います。
主にキッチンカーで提供する料理の下準備や、家事や晩ごはんの用意をして、
その代わりに家に泊めてもらい、食事も無償でいただけるという、
旅人にはありがたいシステムを利用しています。
そしてスーパームーンの日はわたしが晩ごはんを作ることになりました。
 
 
先週から「スーパームーンの日には何する!?」とアメリカ人の子や
ホストファミリーがワクワク話していたので、
これはみんなが楽しくなるようなディナーにしなくては!とわたしも張り切って準備することに!!
 
 
ちなみに当初はスーパームーンの前日にホストママから
「今日の晩ごはんはMayukoが担当ね!」と言われたのですが、
午後になって別の子が担当することになりました。
 
 
特に何も言われずに変更になったのですが、わたしはこれは「きっとMayukoは何かやってくれるに違いない」
というホストママの思惑だと感じ取ったので、より張り切って取り掛かりました笑
 
 
「お月見 レシピ」などで検索をしたり、ここにある材料などを考慮して
目玉焼きを月に見立てた月見バーガーとお団子を用意することにしました。
ハンバーガー用のバンズはなかったので、お米を炊いてライスバーガーを作ることに・・・
 
 
キッチンカーを経営しているだけあって、驚くほどいろんなスパイスがこの家にはあります。
味噌や醤油はもちろん、みりんや出汁まで!

(左から、昆布・米粉・たぶん上新粉)

(こちらはさつまいも。日本のと違ってオレンジ色なのがスタンダードらしい)
 
 
コチュジャンや異国のスパイスもたくさんあるので、わたしも楽しく料理しています。
ただし、炊飯器はありません;;
 
 
ということで当然ごはんはお鍋で炊くのですが、これがなかなかレシピ通りにいきません。
その前には手巻き寿司も振る舞ったのですが、
その時もなかなかうまくいかず、結局最後は力技のレンジでチンっで解決しました笑
 
 
今回はそのリベンジということで、よくよく気を付けてお米を炊いたのですが・・・
結局またレンジ様のお世話になりました(文明の利器よ、ありがとうw)
 
 
まあでもわたし以外はお米の味にたいして気を配っていないので、(笑)
(日本のお米は本当においしいと気付かされます)
みんなこのディナーをすごくよろこんでくれました!


(メインのお肉はひき肉がなかったので、鶏肉を唐揚げに)
 

(肝心の月見なのに目玉焼きに失敗した写真ですw)
 
 
そしてディナーも終わった頃、ホストママたちが「吠えましょ」と。
 
 
聞き間違いかと思い、「吠えるって?」と返すと
「吠えるっていうのは、オオカミとかがアォウ〜って叫ぶやつよ」と
“吠えるの意味”を答えてくれたので(それはわかっている笑)、
それ以上聞かず一緒に庭に出ると、
 
 
◆ホストママ「Are you ready?(準備はいい?)」
 
 
◇みんな「Yeah!!(やってやるぜ!)」
 
 
◆ホストママ「Okay, 1・2・3!」
 
 
 
 
 
 
アォウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 
 
 
 
と、一斉に月に向かって吠え出しました笑
 
 
ということでわたしも当然、「アォウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
と一緒に吠えまくりました(スッキリw)
 
 
しばらくしてホストパパが、「(誰も応えてくれなくて)つまんないね」と一言。
吠えると吠え声が返ってくるシステムがInishbofinにはあるらしい…笑
(ちなみにその次の日も月が見事だったので、同じくみんなで吠えましたが、誰も応えてくれませんでした笑笑)
 
 
「What a crazy family!!(なんちゅう家族やねん!)」
とアメリカ人の子と大爆笑したのはいい思い出です笑
 
 
みなさんも満月の美しい日には、思い切って吠えてみては?
誰かが吠え返してくれるかもしれませんよ。

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