「しーーー!」の文化

Dairy
Remain silent and nobody will get hurt. Indoor portrait of serious confident male with attractive appearance, standing over gray background, showing shh gesture with index finger on mouth. Copy space

アイルランドといえば、パブで演奏されるアイリッシュミュージック!


8月は観光シーズンのため、島のパブではほぼ毎夜生演奏を聴くことができます。
地元の演奏家だけでなく、本土から来るミュージシャンも多く、
同じアイリッシュミュージックでもさまざまな楽器やテイストのバンドを楽しむことができます。

 

以前酔っ払ってしまった記事で書いたCODAというグループも、
演奏後にパブで飲んでおり、いきなり生歌を披露してくれるという粋なサプライズなんかもありました。
わたしはちょうど目の前に座っていたので、耳元でめっちゃいい声のハーモニーを聞けて最高でした!

 

楽器は定番のギターやフィドル(バイオリン)、バンジョーに加え、

アイルランド発祥と言われる小型の縦笛「ティン・ホイッスル」や、

六角形でアコーディオンのような「コンサーティーナ」など

日本ではあまり見ない楽器もあり、目でも耳でも楽しめます。

 

そしてわたしが一番面白いと思ったのは、プロミュージシャンの演奏が終わった後!
だいたい深夜1時を過ぎたあたりからそれは始まります。
そう、どこかから

Shhーーーーーーーーーーー!!

しっ!

しーーーーーーーーーーーーー!!

小学生の時とか、ホームルームや集会でいつまでも騒がしいと
誰かがやりはじめる、静かにして!という合図、「しーーー!」。
これが深夜のパブにこだましますw

 

何かというと、なんとパブに来ている一般客の誰かが歌うよ!という合図なのです。

「しーーー!」が始まって場が静まると、まもなく誰かの歌声が聞こえて来ます。
だいたいはアイルランド民謡で、ごくたまにちょっと笑いを誘う語り歌をする人や、
プロミュージシャンに伴奏を頼んで、昔のポップスを歌う人もいます。

 

ちなみに「しーーー」と言われてもしゃべっていると、これでもかと「しーーー!」の嵐に当てられ、
歌中にもおしゃべりする人がいると、そっちに向かってやはり「しーーー!」と強めの圧でやられます笑

 

いきなり歌い出すくらいなので、みんな綺麗な歌声だったり、お上手な方が多いです。
そしてサビになると、他のお客さんも一緒に声を揃えて歌い出し、パブ中で合唱状態になります。
日本ではなかなか起こりそうにないイベントですよね笑

こうしてみるとパブばっかいってるなわたしwww
下のは画像がぶれてるから酔っていたのでしょう笑

 

ちなみに他国から来たルームメイトのみなさんは、カラオケが好きという子が結構いました。
アメリカ生まれのNちゃんとホストママも
カラオケ行ったらなに歌う?という話で盛り上がっていたのですが、
全然知らない人の歌ばっかりで、わたしは息を潜めてその話を聞いておりました笑
(余談ですがわたしは椎名林檎さんをよく歌いますw)

 

しかし海外のカラオケは日本のそれのように、個室ではありません。
言うなれば、スナックのカラオケのような感じ!
わたしもカナダに留学中、一度行ったことがあるのですが、
レストランのような広いバーで、大画面に歌詞が映る小ステージみたいなものがあったと記憶しています。
知らないお客さんも大勢いる中でのカラオケは、緊張しそうなものですが
お酒も入っているからかみんなばんばん歌っていた気がします笑

聞いたところでは、このパブでの「しーーー!」の文化は、島だけのものっぽいです。
本土のパブでもこんな文化があるのか、行った際にはまたご報告したいと思います。

↓プロミュージシャンの演奏場面!毎日これくらい混んでいます!

本場アイリッシュパブの一コマ

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